2010年5月2日日曜日

SEOはUOであるべき

SEOという言葉は、Search Engine Optimize(検索エンジン最適化)だが、SEOを語るときのほとんどの人の意識は、SET、Search Engine Trick (検索エンジン トリック)ではないだろうか。
これまでSEOについて勉強してきて、自分でもいかにSEO対策が重要かは理解しているし、コーディングまではできない私は、自分が運営するサイトに対して、のどから手が出るほど、SEO対策をしてくれる業者にサイトの対策をお願いしたいと思っている。
しかし、このサイトの代表が妻なのだが、なかなか『うん』と言ってくれない。
どこまでの成果が出て、売り上げにどれだけ直結するかが見えないということが理由の一つで、これは、検索で上位に立つだけではなく、コンテンツに魅力があり、UI(ユーザーインターフェイス)がきちんとできていることが重要で、それらがしっかりしていることで、成果はでると思っている。
しかし、もう一つの最も重要な理由は、『そのSEO対策には、魂はあるのか』ということだ。
妻が気持ちとしてSEOをいやがっていた理由が今までわからなかったのですが、ようやく理解できる体験があった。
サイトの検索順位を上げるために、いくつかのアイデアがあり、そのアイデアをあたためていたのだが、ふと、競合になるサービスをしているサイトがあるかどうか確かめようと思い、検索してみたところ、近いアイデアのサイトを見つけた。しかし、そのサイトは、確かに情報は豊富にあるが、明らかにSEOのために情報を集めたようなサイトで、『またか』という気持ちになった。そして、自分が考えていたアイデアとはやや違うのだが、自分の持っていたアイデアそのものにも、幻滅に近いような気持ちが湧いてきてしまったのだ。SEOを考えるだけで、とりあえずはユーザーにとってメリットがあっても、チープさがプンプンするサイトには、嫌悪感を感じるようになってしまった。

『魂はあるのか・・・。』

サーチエンジンそのものも、実は、ユーザーが求め、ユーザーにとって本当に有益な情報を一発でユーザーに探し当ててあげることを目的にしているサービスだ。
そのためにGOOGLEや、YAHOOなどなどは、検索ロボットの改良をし続けている。

ユーザーが本当に欲しい情報を届けることを第一の目的にするならば、SEO対策は、サーチエンジンに対しての対策ではなく、ユーザーに対しての対策、USER OPTIMIZE ユーザーオプティマイズ、ユーザー最適化であるべきではないだろうか。

実は、サーチエンジンの本来の目的は、ユーザーが求める情報を的確に与えることだと知ったとき、当たり前な話ではあるのだが、感動した。
サーチエンジンになんとか気に入ってもらおうと、一生懸命に勉強しているときに、サーチエンジンはこちら側が懸命に気に入られようとしていることはどうでもよくて、ユーザーがほんとうに欲しい情報を提供するために一生懸命に仕事をしていたのだ。SEOのだましのテクニックにも対処するためにアルゴリズムを変え、日々進化し続けている。
ユーザーに有益な情報を提供することもすべてはビジネスなのかもしれないが、そこにはやはり志があるのを感じる。

上位にあがらなければサイトに来てもらえない。
サイトに来てもらえなければ、収益もあがらない。
重大な問題で、SEO対策に力を注ぐのはもっともだ。
しかし、そんなことをしているうちに、本来の志を見失ってはいないだろうか。
マーケティングも重要だが、自分の魂がこもるサービスをユーザーに提供できているのかどうかが、一番重要に感じた。

どうしたら売れるのか、どうしたら集客できるのか、みんな一生懸命考える。
だけど、その中で、自分の魂を込めつづけることが、永遠に重要なのだと感じた。

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